8月 〜飲み物としての抹茶〜
抹茶アラカルト
抹茶は茶葉に含まれる栄養素をそのままとれるため、抗酸化作用のあるカテキンが緑茶の約2倍含まれると言われています。またビタミンCも豊富でアンチエイジング効果も期待できるスーパーフードです。
そんな抹茶の飲み方をご紹介します。
気軽に場所を選ばず自服でも楽しめる抹茶のスタイルとしておすすめしているのが『お盆点て』です。お盆に簡略な茶具とポットと建水を用意するだけで、日常的にお茶を楽しむにはとても実用的です。また上級者にはお盆の上の世界を茶室とみなして道具を工夫し、世界観を高めることができるのもお盆点ての魅力です。
近年、夏場は猛暑が続く日本ですが、お盆点てならポットを使用するため釜の熱さを回避できます。また、大きな氷を水差しに入れた氷点てもよいでしょう。
暑い夏に熱いお茶、もよいですが、暑い夏に見た目にも涼やかな冷抹茶でも気持ちがすっきりとします。
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少量のお湯で抹茶を点て、氷を二つ三つ入れ1分ほど待ちます。冷たくなってからいただきます。
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いつもより少し多めの抹茶を、氷を入れたグラスに入れて少し待ちます。冷水を入れてマドラーでかき回して出来上がり。
写真:「花火」の主菓子とともに -
見た目にも涼やかなガラスなどの平水指に大きな氷を浮かべ、その冷水を柄杓ですくい通常通り抹茶を点てます。通常よりも多めのお茶をいれるのがコツです。また水の量も多くなりすぎないように気を付けましょう。水で点てると抹茶の粉末が混ざりにくいのと、泡が立ちにくいので、しっかりと茶筅を振りましょう。水指がない場合には、水次やかん等を使ってもかまいません。またお盆点てではポットなどに冷水を用意するとさらに簡単です。