12月 〜華やぎの茶 hors-d'œuvre〜
現代の茶
冬は日が短くなりその分コンサートなど夜の催し物をゆっくりと楽しんだり、クリスマスのライティングで街も人もキラキラ輝き華やぐ季節。たまには親しいお友達を招いてホームパーティーを。軽めのおつまみとシャンパンやワイン、そして心を込めた一服の茶でお祝いしてみてはいかがでしょうか。
江戸千家家元が発案した和韻(ワイン)点ては、こうしたおもてなしに華を添えてくれます。薄茶の点前で濃茶の代わりとすることもでき、コーヒーで言うエスプレッソのような感じ。回し飲みする濃茶と異なり、一服ずつ点てるのもよいでしょう。お酒の後のやや重い菓子にも合います。
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茶杓でたっぷり3杯のお茶に薄茶よりは少なめのお湯を加え、攪拌せずに練るような感覚でお茶を点てます。お茶はよいものを使用し、お湯の温度は高い方が美味しくいただけます。
新潟の風景が描かれたクリスマスのイメージの茶碗
茶花はリースに変えてクリスマスの演出を
クリスマスにはワインとチーズなどで少しおなかを温めてからメインのお茶を
江戸千家家元発案の和韻点て。濃茶と薄茶の中間くらいのお抹茶は、アルコールの後の一服によく合う
茶の湯は、もてなす側ともてなしを受ける側がひとときを共にし、心を通わせる一期一会を味わうもの。そこで生まれる会話や交流がさらに深まるようお茶を通して知識や人間性を高めてゆけます。
そしてそれは豊かな人生を送る一助になることでしょう。