7月 〜七夕 五感で季節を感じる〜
五感を鍛える
暑さを感じる季節になると茶室の襖や障子戸を簾や簀戸に模様替えして風通しを良くします。
お茶を楽しむポイントの一つに挙げられるのが、五感を鍛え五感で季節を感じること。一連の茶事のおもてなしには五感を刺激する様々な仕掛けが用意されています。
床の掛け軸と花、それにふさわしいお道具。そして懐石、菓子、クライマックスの濃茶にはテーマや四季折々の趣向を凝らすことができます。目で見て舌で味わい、かすかな音や香りを感じ取り、茶碗の手触りやぬくもりなど、その空間そのひと時を五感を研ぎ澄ませて感じとります。
また亭主は暑い季節には涼やかに、寒い時期には温かさを感じてもらえるよう工夫して客をもてなします。
七月七日は七夕の節句。七夕を連想させる道具組も楽しいものです。
短冊模様の面取りした中次茶入れ
薄茶器にも様々な形があります
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襖や障子戸から簾や簀戸に変わり季節感を取り入れます
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長岡 大和屋さんの銘菓『天の川』
懐紙も七夕仕様で、茶碗は星座のデザインが施された遊び心のもの
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七夕をテーマにした床 家元の筆
茶室も夏仕様に衣替え